各会員の伝統産業紹介
その5
| 東京桐箪笥 | |||
![]() |
現在では、日本における収納家具の代表になっている箪笥ですが、その発生は比較的新しいものです。江戸時代初期(1600年代後半)に大阪で発生したといわれ、一般に普及するようになったのは18世紀に入ってからで、江戸に伝わったのもこの頃とされています。桐箪笥の材料である桐は、昔から湿度の高い日本で優れた良材として衣類をはじめ、書物や貴重品を保管するための箱など、耐湿性、耐火性などの特徴を活かして使用されてきました。桐箪笥は火災に強いといわれますが、これはいったん水がかかるとその吸収が速く、いわゆる目が詰まって内側に炎を入れないためです。 | ||
| 江戸木彫刻 | |||
![]() |
木彫刻の歴史は古く、平安時代には仏教の影響を受け、多くの仏像が彫られました。その後、社寺建築の柱や欄間に装飾を施す建築彫刻が急速に発達し、調度品や身の回り品にも様々な装飾彫刻が施されるようになりました。 現在でも、仏像、人物などの置物彫刻や、みこし、葬祭具等の付属彫刻、欄間などの建築彫刻といった木彫刻が作られています。 |
||
| 東京仏壇 | |||
![]() |
江戸の仏壇は、徳川家康が江戸幕府を築いて以来り宗教政策による仏寺の建立・発展に伴って生れました。八代将軍吉宗時代、家康の祈願寺であった浅草寺の門前町の支配が寺社奉行から町方に移管されるようになって、なお一層仏寺が繁栄し、一般庶民まで競って仏壇・仏像を求めるようになりました。 その少し以前より、仏壇の需要に応えるように、江戸指物師や仏師が独自の技法、技術で比較的淡白で装飾のない仏壇を造ったことが始まりとされています。 東京仏壇に欠かせない唐木材(黒檀。紫檀など)が使用されたのは1840年頃で、木地(木目)本来の持ち味を生かし、江戸気質を良く表した簡素で荘厳な美しさを備えています。 また、入念な昔ながらの手作りの技法を用いているので、子孫代々まで伝えられる堅牢な品質もその特徴です。 |
||
| 竹工芸 | |||
![]() |
竹製品は篭やざるなど、昔から家庭用品として広く使用されてきました。 籠やざるなどは、竹を編んでつくりますが、荻原さんの竹細工は、百年以上も萱葺き屋根を支え続けてきた竹を用いて、茶道具・箸など、小刀で細工するものです。 今日でも、茶道具の茶杓、茶み、箸や箸置、その他の工芸品としても広く使用されています。 自然に着色したすすの色つやや、そして竹のふしまでも生かし、製品を作ります。 萩原さんのような竹細工職人は、都内ではただ一人といわれています。 |
||
| 東京組紐 | |||
![]() |
東京くみひもの起源は、江戸時代以前にさかのぼるといわれておりますが、特が和幕府の開設により、武家の中心地として武具の需要が高まり、くみひもの生産が盛んとなりました。 江戸初期のくみひもは、武士の生業として伝えられてました。 しかし、中期以降は一般庶民に普及し、実用的な物から、しだいに華美、精巧なものが作られるようになりましたが、幕府の度々の奢侈禁止令により、地味ななかにも粋を好む気風が生まれ、「わび」や「さび」の要素を加えた精緻なものへと発展しました。 今日でも、江戸の伝統を保持して手作りされ、その渋い味わいと気品の高さに特徴があります。 |
||